愛情/love

【境界例】幸せそうな家族にあこがれる

幸せそうな家族に嫉妬する

 子供が奇声を発して、両親がなごやかに包み込む。自分がどんなに願っても手にできないものを持っている人達に、嫉妬するのはそんなに悪いことでしょうか。

 私は、必要最小限の人間関係しか持てないのです。理由はたくさんありますが、おもな理由は境界例です。

 境界性人格障害(BPD)の壁を壊そうと苦悩していたのは、30代前半まででした。BPDを克服したと思っているのは勘違いで、ただ人間関係をもたない生活に慣れただけです。

※境界例=境界性人格障害=BPD

親から精神的に自立していない

 両親と3人で、実家に暮らしています。兄弟が、家族そろって実家に帰ってくるのが恐怖です。そこには、私のあこがれてやまない家族の風景があるからです。そして、そこに私の居場所はありません。

 母親は、なるべく私から孫を遠ざけようとしています。酒を飲んで、グデングデンになった人間から、幼い孫を守りたいのです。

 兄弟とその子供たちが帰ってくると、両親のテンションが最高潮になります。私は辛くなります。自分と居るときには見せない、幸せそうな両親を見るのが。未だに親の愛を欲している、自分をどうにもできないことが。

 可笑しいでしょう。もう人生の半分を終えようという時に、親から精神的に自立していないなんて。けれども、それを認めることができたのは最近のことです。

境界例は理解されない

 自分が境界性人格障害(BPD)だと、いろんな人に一度は伝えました。家族でさえも、理解することはありませんでした。周囲の人間は、自分に興味が無いのだと苛立ちました。

 自分に興味を持って欲しい。自分を無条件で認めて欲しい。そんな幼稚な思いだけがつのっていきました。

最後に

 どんなに嘆いても、心の許せる家族が持てないのは私のせいです。私が変わらなければ、何も変わることはないでしょう。

アメリカのドラマ「フルハウス」が好き。
続編「フラーハウス」も全部見たよ。