こんにちは。意味のない、なんでもない会話が大の苦手。コミュ障でぼっちの著者、天鼠(てんそ)です。
なんでもない話を繰り出してくるババアに出くわしました。
運よくババアの攻撃から逃れた私でしたが、「こんなに図々しくなれたらな…」と憧れにも似た感情を抱いた話です。
Contents
籾(もみ)まきを手伝う
籾まきとは、田植えのときに植える苗の種まき…みたいな感じだと思います。
母と母の弟、そして私の3人でやりました。休日に誰かと行動を共にする機会は、この籾まきぐらいです(^^;
私がコンベアに土の入った長方形のトレーを載せます。母がハンドルを回してコンベアを稼働させます。母の弟がコンベアのトンネルを通過してきたトレーをキャッチします。
籾まきとはそんな流れ作業です。
なんでもない話を繰り出すババア
バックをとられる
籾まきしたトレーを72個並べて、そこに水をはっている最中のことです。
手押し車(シルバーカー)をあやつる80歳ぐらいの見知らぬババアが現れ、「こんにちは」と私に声をかけてきました。
油断していました。普段はバックをとらせない私の後ろをとるとは…
エンドレストークババアとの攻防
田舎に多数生息している何でもない話を繰り出すババア、そうエンドレストークババア(ETB)です。見たらなんとなくわかります。
私は振り向きざまに「こんにちは」と聞こえるか聞こえないくらいの声で挨拶し、すぐに背を向けます。臨戦態勢です。
エンドレストークババアはすでに手押し車に座っていました。
さっそくエンドレストークババアは、背を向けた私の背中めがけてなんでもない話をぶつけてきます。
「天気がええなぁ~上手にできたなぁ~これで安心じゃなぁ~」
相手の反応などお構いなしに、間髪いれずワザを繰り出します。どう転んでもトークを自由自在に展開できる、高度な能力を持ち合わせています。かなりのツワモノです。
私は背を向けてなんのリアクションもしません。絶対にスキをみせてはならないのです。
少しでも耳をかそうものなら、エンドレストークババアの術中にはまります。ババアが満足いくまでその場で相槌をうたされ続け、最終的には体力をすべて奪われます。
救世主あらわる
私は背を向けて、聞こえないふりをするのがやっとの状況です。戦闘がはじまってすぐに劣勢に立たされていました。
そんな私を見かねて助けに入った人がいました。エンドレストークババア見習いの母です。
エンドレストークババアの矛先は母へと向けられ、私はすぐさまその場から逃げ出しました。
8.81m離れれば、エンドレストークババアの攻撃はとどきません。
戦場を振り返ると、母が右から左に攻撃を受け流していました。やはりババアにはババアで対抗すべきなのです。
その後、エンドレストークババアは満足して帰っていきました。
愛と勇気から生まれる図々しさ
エンドレストークババアとの攻防が終わり、私はしみじみと思います。「こんなに図々しく他人に自分をぶつけられたらなぁ…」と。
勇気がなければ、愛がなければ、初対面の人間にあんなに図々しくなれるわけがありません。
あの愛と勇気はどこで身に付けたのでしょうか?田舎の女子だからこそ身に付けられるスキルなんでしょうか?
警戒すべき敵であるエンドレストークババアに、なぜか無限の愛と勇気を感じているのでした。
手押し車の中にあらかじめ新しい顔を持参している、ニュータイプのアンパンマンかもしれません。
もしそうだとしたら…ジャムとバタ子とチーズの出番は激減することでしょう。
ETB(エンドレストークババア)とは
私はコミュ障でぼっち。エンドレストークババアとは対極の存在です。
会話を最短で切り上げようとするクセがあります。最小限のワードで、ボソボソ通らない声で、早口で話します。仕事では誤解されることが多々あります。
私が図々しくなれるのはお酒を飲んだときだけです。他人を笑顔にしたい、自分も笑顔になりたい、たぶんそう思っています。愛と勇気です。
それはそれは貪欲になれます。エンドレストークババアのように…
根底には同じものがあるんじゃないかと感じています。
エンドレストークババア(ETB)とは
- E:遠慮なく愛を注ぐ
- T:とんでもない勇気を持った
- B:ババア
なのかもしれません。
最後に
自分と対極の存在とは、ときにわずらわしく理解に苦しむ存在です。自分が100年かかってもできないことを、簡単に実践する姿を見せつけられる…とても不愉快な存在かもしれません。
しかし感情だけに流されず、なぜ相手を不愉快に感じるのか冷静に考えるべきだと思います。人の良いところを探しても、悪いところを探してもキリがありません。
人の良いところを見つけて学ぶ姿勢が大切です。
エンドレストークババアから、私に足りないものを学ぶ機会になりました。(終)
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天鼠さん、こんにちは。
(いまさらですが天鼠とはこうもりのことだったのですね…!)
ETB(笑)、ナイスセンスなネーミングですね。
>手押し車の中にあらかじめ新しい顔を持参している、ニュータイプのアンパンマンかもしれません。
>もしそうだとしたら…ジャムとバタ子とチーズの出番は激減することでしょう。
というくだり、読みながら思わず笑ってしまいました。
以前の河原のお散歩されている記事で
「テントを張って、アウトドアを楽しんでいるファミリーがいましたよ。私には、専用のテーブルやイスを買いそろえる意味が分からん。男は黙って切り株!」
と書かれていたのも、天鼠さん独特の言い回しがとても面白かったです。
お母さま、ETBの攻撃を受けながすとは高度なテクニックをお持ちなのですね。
私も受け止めすぎてどーんと疲れるタイプなので、ぜひ見習わせていただきたいものです。
うどんさん、コメントありがとうございます!
私もニヤニヤ笑いながらこの記事を書いていました。
私以外にも笑ってくれる人がいてとてもうれしいです(^^♪