はじめてPCで小説を読んでいる。
PCで「流浪の月」を読んでいて印象的だった文章がある。
記憶は共有する相手がいてこそ強化される
その通りだと思った。
私には思い出話をする相手などいない。
だから前にいつ誰と思い出話をしたのか…思い出せない。
思い出は、後に誰かと分かち合うことでより大切でかけがえのないものへと変わっていく。
心に深く深く刻まれていく。
共有された思い出は健全できれいだ。
今、私の中に渦巻いている共有されない思い出は…病的で希薄。
可哀そうに。はかなく消えゆく思い出。
私以外の誰にも認識されることのない思い出たちよ…