私の人生の主役は、いつも私じゃなかった。
私の近くにいてくれて、私を理解してくれる人だった。
今、私の近くにいてくれて、私を理解してくれる人は誰もいない。
誰かを通さないと自分が見れない、未熟な精神が足を引っ張る。
主役がいない物語なんて、滑稽です。
味気ない人生、なんのために生きているのか。
ただ飲酒欲求に潰される日々が、延々と続く風景がつらい。
押し入れに、空のワインボトルと、ハイボールの空き缶がいっぱい。
明日からやめようと毎日決意し、結局は毎日飲んでいる。
毎日くつがえる意志を、誰もせめはしない。
罪悪感なんかもう感じていない。人をだましてでも飲み続ける。
私はメルシャンとサントリーの奴隷。
この物語は終わらない。主役を与えられるまでは…
待つよ。だから焦るな。待つからマスカラ