健康/health

【昔話】心の苦しみをやわらげるには

 20代の頃は、うつ病をエンジョイしていました。心の苦しみから逃れるために、私は体を酷使しました。そうすることで、一時的でも心の苦しみを忘れられたのです。

真冬の真夜中に42.195km歩く

 岡山市の自宅から、浅口市の金光駅まで歩きました。あとから考えると、心の苦しみを紛らわすための遠足でした。国道2号線は大型トラックが多く、風にあおられ気温以上の寒さを感じました。

 歩く自分の脇を、車がどんどん通過していきました。取り残されていくような孤独感が、寒さと共に増していきました。

 体を酷使することで、心の苦しみを軽減することができました。股が擦れて、金光駅で遠足を終えました。早朝の出勤ラッシュに巻き込まれました。股ズレがなければ、もっと遠くに行けたのに…

真冬の真夜中に70kmサイクリング

 岡山市の自宅から、広島県福山市の福山駅までサイクリングです。徒歩のリベンジだと言わんばかりの同じルートです。国道2号線のトンネルは、大型トラックがゴーゴーうなりをあげて私を追い抜いていきました。

 もう無心で自転車をこぎ続けました。峠は街灯があるにもかかわらず、暗く陰気な気配がしました。

 体の疲労が、心の苦しみをやわらげる薬になっていました。福山のファミレスで仮眠しました。深夜のファミレスにひとりでいる若者が、私の孤独感をやわらげてくれました。

最後には

 心の苦しみが私のもとに戻ってきました。どんなに消そうとしても、私のそばから離れてくれませんでした。

次回は、下道で博多は天神まで行った話をするね