アルコール依存症のことなど、すべて承知していると思っていました。自分が実際に、アルコール依存症なのだから。
そんなおごりをふっしょくするために、もう一度アルコール依存症について知る必要を感じました。今回は「酔うと化け物になる父がつらい」という映画を見てみました。
アルコール依存症の父。新興宗教にはまる母。いつも明るい妹。そんな家族の中で苦悩する主人公を、コミカルに描いています。最後は、心温まるストーリーになっています。
アルコール依存症の父に一番共感しました。(当たり前か…)スーパーのお酒コーナーで葛藤する姿は、コンビニのお酒コーナーで葛藤する私そのものでした。
酔っぱらって家に帰ってくるシーンは、コミカルで笑えます。父の酒飲み仲間は、悪気も無く父にお酒をすすめます。お酒をやめるには、そんな人間関係を断たなければいけません。しかし、父の酒飲み仲間は罪深いと思う一方で、なぜか憎めないのです。
それに巻き込まれる、家族のことを考えました。酔ったときの父を理解することは難しく、まさに化け物だったのでしょう。アルコール依存症という病気として見られれば、どれだけ救われたことでしょう。どれだけ自分を、父を憎まずにいられたでしょう。
映画を通して、アルコール依存症について考えました。そうすることで柔軟に、広い視野で、前向きに考えられるので不思議です。
百聞は一見にしかず。興味があったら見てね。