自分という人間を客観的にみたい
私は20代前半に「境界性パーソナリティ障害」と診断されました。
何年かに1回、「境界性パーソナリティ障害」(以下BPD)に関する本を読みます。忘れかけている自分を、再確認するためです。BPDの心理を復習していると、前よりも自分を理解できるようになります。少し前向きになれます。
- 枠組みのない状況が苦手
- 自分と他人の境界が曖昧
- 心から安心することができない(酒飲んだとき安心する)
- 両極端にしか考えられない
- 正反対の感情を併せもつ
- 愛情飢餓感が強い
- 根底で自分を否定している
- 親に強いこだわりがある
BPDで苦しんでいる人よりは、その周りにいる人に読んでもらいたい一冊です。1度読んだぐらいでは、理解できないと思います。実践するのは専門家でも難しいです。
BPDを発症した本人の苦悩は壮絶です。そして、それに巻き込まれる人も苦しむことになります。BPDとは本人だけでなく、本人を取り巻く人間達の機能不全です。
私の中の憎しみを発散
終わりの見えない苦しみが、毎日そこにあった。存在することでやっとの毎日なのに…。周りの人間は、そんな私を無条件では受け入れてくれない。
何を望まれているかなんて、手に取るように分かってる。だって私は、あなた達の価値観でしか生きられない、未熟な人間だから。
「いい子の私」があなた達の理想を追い求めても、あなた達の無関心が私を傷つける。「わるい子の私」が自分を壊しちゃうのは、あなた達には逆らえないから、あなた達の分身である私を壊すんだ。
「いい子の私」と「悪い子の私」は、私の中でバラバラ。いつもバラバラ。2人が1つになるときに、やっと私だけの私と会える。
BPDを乗り越えて生きる
「BPDを自分の中で昇華したよ!」と言いたいのですが…。現在の私は、人と極力関わらない生き方を身に付けただけです。しかし、BPDで苦しんだ過去は無駄ではなかったと、自信をもって言えます。
人との付き合いは未だに苦手です。
最近「LINE」をはじめました。人と繋がれることが嬉しくて、テンションが上がり過ぎます。そして不安におそわれます。裏切られることが怖くなります。距離が近くなればなるほど、心が落ち着かなくなります。それなのに、人の温かさを誰よりも求めています。
今後も人間関係は、一定の距離を保っていきたいと思います。
BPDで苦しむ方に
BPDが自分の一部となる日は、必ずきます。必ず。その時には、特別な能力を身に付けた、魅力的な人になっています。苦しみがそうさせるのです。
今あなたは、タマゴの状態からいきなりカブトムシになろうとしています。幼虫、サナギを飛び越えて…。苦しまずになれるわけがないんです。逆をいうと、苦しめばスペシャルなカブトムシになれます(^^)v
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