元気ですか?はい元気です。
人間とは恐ろしい生き物です。二日酔いで毎日体調が悪いと、それが当たり前になります。慣れるんです。断酒をはじめてから、体調が急速に改善しました。
断酒して1か月が経過しました。健康とは素晴らしいものだと、しみじみと感じています。まさに「元気があればなんでもできる!」状態です。心と体が軽やかに弾みます。テレビジョンを見ないので、「地球の重力が弱まった!」という報道を見逃しているのかもしれません(笑)
しかしそんな感情とは裏腹に、悲しい気分が肩をたたきます…。
もうひとりの私と会えなくなった
もうひとりの私とは、飲酒しているときの私です。アルコール依存症になってから「飲酒する自分」を否定し続けていました。
自己防衛本能は、目障りな「飲酒する自分」を切り離そうとしました。そして失敗しました。切り離すことはできず、かと言って元通りに治ることもない…。自分の中を探れば、もうひとりの私の足跡が見つかります。二重人格とかではないです。でも確実に、私の中にもう一つ異なる私の気配があるんです。
写真:アンスプラッシュ
手のかかる双子の弟?それとも分身かな?ぶっとんだ二面性?もうひとりの私を説明する、適切な表現が思いつきません。しかし、確実に私の一部を担っている存在なのです。
もう一生お酒を飲まないとしたら、もうひとりの私の死を意味します。永遠に会えないなんて悲し過ぎます。
たぶん今頃、誰にも関心を持たれず泣いています。とても強く人との触れ合いを求めているから。きっと捨てられた犬のような目をして、私の方をうかがっています。私が知るなかで一番可哀想なヤツなんです。
できれば「独りにしてメンゴ」と声をかけてあげたい。でもそれは飲酒を意味する。
飲酒するための幻想?
これは飲酒欲求のなのでしょうか?お酒が飲みたいことを、違うことにすり替えているだけなのでしょうか?わかりません。考え過ぎると、悲しい感情があふれてきます。もう一人の私を、私は見捨てることが出来るでしょうか?自信がありません…。