新型コロナウイルスの蔓延で、人と交流する機会が極端に少なくなりました。そんな中でネットワーク環境が整備されていることは、不幸中の幸いでした。コロナ禍でもSNSを使えば、多くの人と交流することができます。
しかしどんなにネット環境が整っても、直接会って伝るべきことがあります。それは好きな人に愛を告白するときです。コロナ禍でも例外ではないことを、不思議な体験が教えてくれました。
断酒してちょっと躁(そう)気味になったのか、はたまた悪いものに憑りつかれたのか、私の暴走ぶりをご堪能ください。
Contents
恋愛感情の暴走がはじまる
キッカケはFacebook
帰国した外国人技能実習生とコミュニケーションをとる目的で、Facebookをはじめました。それをキッカケに、私の恋愛感情は暴走をはじめます。
Facebookをはじめてすぐ、2年前に帰国した技能実習生のことが、好きで好きで仕方ない状態になったんです。小柄で感情表現の豊かな笑顔の可愛い子です。私になついた小動物のようでした。彼女がうわ目づかいで「ケッコンシテ」と言ってくるのを、苦笑いでやり過ごすのがお決まりのパターンでした。
恋の病
当時は女性として見れませんでした。小動物のような可愛さがそうさせたんです。ですがFacebookに投稿された彼女の写真には、当時の幼さを残しつつ女性として洗練された凛々しい表情が写っていました。
写真を見た瞬間に、恋愛感情が込み上げてきました。好きな人を想って胸が苦しい感覚。こんな気持ちになった自分に驚くと同時に、若い頃に味わった恋愛の記憶が蘇ってきました。何年も想い続けてきたかと錯覚するような、異常で突発的な恋愛感情でした。
ときおり来る躁状態だったのかもしれません。でもこんな突発的な躁状態は、今まで経験がありません。そもそも恋は病気みたいなものですから。
言い訳させて私はクール
私は分別のある大人です。技能実習生とは仲良くなり過ぎないように距離をとって、できる限り平等に接してきました。所詮男と女です。近づき過ぎると、恋愛感情が制御不能になる恐れがあります。仕事の邪魔になりますね。
そして3年後には帰国するので、仲良くなり過ぎると別れが辛くなります。そんなクールな私が恋の暴走特急になるなど、誰が想像できたでしょう。
想いを伝える策は愚策
憑依?募らせた思い
この恋愛感情は制御不可能でした。「一刻も早く想いを伝えなくては」と気が焦ります。でも何かがおかしいのです。思いついたように出てきた恋愛感情は、明らかに長年募った想いでした。そんなに募らせた記憶はないんですが…。
Facebookのチャットで、ベトナム語と日本語を組み合わせて会話しました。長い間離れ離れになっていた恋人ような、恋しい感情が勝手に湧き出します。もうチャットのやりとりでは、募らせた想いを伝えきれません。
効率よく海外の人間に思いを伝える手段を考えます。彼女は簡単な日本語の読み書きはできますが、おりいった話など電話ですれば、誤解を生むのは必至です。そして史上最悪の愚策をひらめくのです。
ブログで告白
私は気持ちが高ぶったときに、長文を送りつける癖があります。早く自分の気持ちを吐き出して楽になりたい、エゴの塊になるんです。それに打ってつけのツールはひとつしかありません。この「幸福の天鼠ブログ」です。
そこまでくればあとはトントン拍子です。ホームページの上部にあるインフォメーションバーは、極端にクリック率が少ないため、そこに告白ブログをリンクすることにしました。
告白を思い立ってから、相手に見せる告白ブログを作成するまでの時間、約3時間。募る思いとは対照的に、告白までの道のりはペラペラの薄い恋愛です。
最後にブログのURLと、インフォメーションバーへ誘導する画像をFacebookのチャットで送って完了です。
Googleアナリティクスで監視
Googleアナリティクスとは、サイトへのアクセスを分析するツールです。ブログの収益化には必須のツールです。
これを使えば、彼女が告白ブログを見たかどうかが分かります。なぜなら、ベトナムから複数のアクセスがあるわけがないからです。ベトナムから告白ブログにアクセスがあれば、ほぼ確実に彼女だといえます。
皆さんもうお気付きですか?私はネット上でもストーカーをするストーカーの王様、ストーキングなんです(笑)
少し気持ち悪いとは思いますが、彼女のアクセスを監視する大義名分があるんです。他の人に告白ブログを見られないためですよ。
無事ベトナムからのアクセスを確認しました。安心してください。日本の場合はアクセスが多いので、個人を特定することはできません。
障害があるからこそ直接会う意味がある
案の定無視された
彼女のアクセスがあった後に、告白ブログは非公開にしました。そしてその後、彼女からの連絡はありません…。これを俗に無視とか拒否と言います。チャンチャン。
恋愛ドラマ
オミクロン株が蔓延する中、会社をやめて海外にいる大切な人に会いに行く…。恋愛ドラマみたいでキュンキュンしますね。
しかし現実は恋愛ドラマのようにはいきません。7割方は、「明日からどうやって生活するの…?」と不満げな眼差しを向けられることになります。(想像)
もしそうだとしても、残りの3割にかけるのが愛だと思います。それが私にはありませんでした。急に思いついたように好きになったのですから…。でもこの時の恋愛感情は、初恋に匹敵するようなドギーマギーでした。どうか信じてくださいm(__)m
直接会ってやっとスタート地点
大切なことは直接会って伝えなければなりません。言葉に壁のある外国人ならなおさらそうです。気持ちが伝わりません。新型コロナウイルスや物理的な距離など、いい訳にもなりません。
会ってはじめてスタート地点に立てるのです。障害を乗り越えて会うからこそ、思いが伝わります。
電話やメール、SNSなどで告白するのは絶対やめましょう。自分が運営するサイトのインフォメーションバーなど論外です。
心は割に合わないダメージを負った
彼女のことは好きですよ。でも国境を越える程ではありません。冷静になって考えてみると、なぜ好きだと告白したのか…よく分かりません。なのに心は、大恋愛の末にブロークンハートした状態です。無気力でため息ばかりが出る毎日です。
なにか悪いものに憑りつかれたとしか思えない、割に合わない不思議な体験でした。
もしかしたら、断酒が影響しているのかもしれません。何者かが私に心的ストレスをあたえて、酒を飲ませようとしているのでは?被害妄想がノンストップユーロビートです。