愛情/love

シラフが一番だと心から思う

今、シラフが一番だと心から思っている著者、天鼠(てんそ)です。

なのになぜ…時間が経つとその思いが薄れていくのでしょうか。お酒に幻想を見てしまうんです。

上を向いてアルコール

今、こんな本を読んでいます。

元アル中のコラムニストが書いた本です。

アルコール依存を治療する側の人が書いた本は合理的です。でも理詰めで読みにくく、腑に落ちない部分が多いんです。

天鼠
天鼠
それができたら苦労せんわっ!

と言いたくなる部分がチラホラあります。

しかしアルコール依存症者の言葉は、ストレートに抵抗なく心に入ります。実際の体験談をまじえたアル中の言葉は、わかりやすい表現でアル中の生態を的確にとらえています。

上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白 [ 小田嶋隆 ]

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何で思うようにいかないの

なぜ過去の悪い記憶ばかりが、頭の中で幅をきかせるんでしょう。忘れたいのに、思い出したくもないのに。

それは同じ過ちを犯さないためかもしれません。

楽しかったことはすぐ忘れてしまうんです。そんなこと無かったかのように。私だけでしょうか?

苦しいときは悪い思い出が、楽しいときは良い思い出が優勢になるのかもしれません。

これは幸せですか?

記憶が無くなるまでお酒を飲むのは幸せですか。お金払ったかなぁ?どうやって帰って来たのかなぁ?誰かに迷惑かけてないかなぁ?

口から入れたモノを吐き出して幸せですか。ゲロでスニーカーが汚れるし。ゲロでズボンが汚れるし。どこで吐いたか覚えてないし。

ブラックアウトしても、唯一記憶に残っていることがあるんです。それは自分が嘔吐する音です。不思議ですね。

飲み過ぎた翌日は寝たきり。ベッドの上で記憶の無い部分を推理、検証するんです。

デビッドカードの履歴を見れば、店を出た時間、タクシーで帰宅した時間が分かります。便利ですね。

「無事帰れた?」とホステスからのメッセージを確認します。ホステスを怒らせていない。自分の足で歩いていた。そんなところでしょうか。

フローリングに脱ぎ捨てたスウェットパンツの裾に、嘔吐物が少々飛び散っている。歩きながら吐いた証拠である。そして飛び散っているということは、硬いアスファルトに吐いたことがうかがえる。

シンディ
シンディ
おのれはコナンかっ!

お嘔吐物の色が赤い。もしや吐血?いや違う。昨日は赤ワインと、ビーフジャーキー盛り合わせを食べていたからだ。薄っすら記憶が残っている。

シンディ
シンディ
お酒やめんとそのうちほんまに血を吐くで

だからシラフが一番

シラフが一番だと自分でも分かっているのに。どうしてもお酒の幻想から逃れられない。お酒を飲むと普段はできないことができると感じる。楽しく人と話せるんです。

それをシラフでできるようにならないかなぁ…。お酒を飲まなくても自分を出せるように。なんかわからんけど、できるように試してみるね。

元アル中のコラムニストさんにたくさんいい言葉をもらって、「自分だって」という気持ちになっています。

天鼠
天鼠
シラフが一番