重複しない分散投資とは
自称投信ブロガーの天鼠です。今回は私が長期投資で心がけている「重複しない分散投資」について紹介します。
私は面倒くさがりです。投資に時間をかけたくはありません。面倒くさがりには、重複せずしっかり分散されたポートフォリオを組むことをおすすめします。
投資先に重複がないと、ポートフォリオがシンプルで見やすくなります。投資判断を迫られる場面が減り、投資割合の管理に時間をうばわれません。長期投資に、自分の思惑を介入させる余地を作ってはいけません。淡々と続けられる環境を、自ら構築するのが吉です。
アセットクラスや地域、時間を分散させていると、世界中を丸ごと保有している安心感があります。世界中のいろんな資産から利益を享受できるので、安気に長期投資を続けることができます。
投資先が重複したポートフォリオ
よくこんな人がいます。全世界株の投資信託を保有しながら、さらに新興国株の投資信託も保有している。ちなみに全世界株の中に、新興国株も含まれています。これが重複したポートフォリオです。
意図はわかっているつもりです。新興国株の成長を見越して、保有割合を増やしているのです。しかし長期投資を前提としているのなら、そんな小細工は不要です。ポートフォリオが散らかって、保有割合の管理に手間がかかります。それに見合うリターンが得られるかは、誰にもわかりません。
小細工を考える暇があったら、節約して入金額を増やした方が賢明です。長期間続けることだからこそ、複雑で面倒なことは避けたいのです。
何十年もそんなことできるかっ！
投資先が重複しない分散されたポートフォリオ
私のSBI証券のポートフォリオです。
※ビットコイン、イーサリアム、リップル（暗号資産）を取引所ウォレットで保有しています。
重複せず、よく分散されたポートフォリオです。試行錯誤の末に、投資可能なすべてのアセットクラスに投資しています。なぜなら、「すべての資産から利益をいただきます精神」がそうさせています。欲です。しかしリスクの高いアセットクラスや、成長の期待が薄いアセットクラスの保有割合は低く設定しています。毎月の積立はせず、年に1回保有割合を調整します。
このようなグラフを作成するのも、重複しないシンプルなポートフォリオだから簡単にできます。
全世界株
私のポートフォリオの主役です。日本を含む先進国株と新興国株が、時価総額加重平均で組み入れられています。ちなみにリート（不動産）も3％ほど含まれています。
先進国債券
株が攻めなら、債券は守りの資産です。新興国債券はボラティリティが高いので、先進国のみを組み入れています。ポートフォリオの全体の値動きを、マイルドにする役割を担います。
金（ゴールド）
こちらも守りの資産です。株や債券、紙幣とは違い、無価値になることはないでしょう。株とは相関性が低い資産なので、ポートフォリオの分散効果が期待できます。違うアセットクラスに投資しても、同じ値動きだと分散効果は少ないです。
コモディティ
コモディティは配当を生まない資産です。インフレヘッジにはなりますが、株のように成長が期待できません。価格のうねりを取って利益につなげたい投資です。
ベトナム株（フロンティア株）
全世界株の中には入っていません。ベトナムは新興国ではなく、さらに格下の「フロンティア」にカテゴリーされています。暗号資産についでリスクが大きな投資先です。
高度経済成長期の日本と同じで、人口に対する若者の割合が多いです。職場にいるベトナム人からは、ものすごい勢いを感じています。ベトナムの経済は、これからが働き盛りの若い国なんです。逆に日本の経済は、少子高齢化で衰えています。
職場で産休をとるのは、ベトナム人ばかりです。産休あけて数日で、また産休に入る子もいます。日本人とは違い、子供を産み育てることに不安など感じていません。そのうち子供を背負って仕事に来るかもしれません（笑）
暗号資産（ビットコイン、イーサリアム、リップル）
一番リスクの大きなワクワクする投資先です。12/4（土）に20％暴落しましたが、長期目線では気になりません。リスクは投資割合でコントロールしています。
まとめ
重複しない分散投資を実践することで投資に時間をかけず、安気に日々の生活を送ることができます。
