大学生の頃から、「論語」を好んで読んでいました。論語とは、儒教の祖である孔子と、その弟子のやり取りをまとめた書物です。論語の中でも、特に好きな言葉を紹介します。
巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)
言葉巧みで、人から好かれようと愛想を振りまく者には、誠実な人間が少なく、人として最も大事な徳である仁の心が欠けている。
私は口下手で不愛想です。それを肯定してくれるようで、この言葉が好きになりました。
己の欲せざる所は人に施すこと勿れ
自分が好まないことは、他人に対してもしてはならない。
道徳教育の源が「論語」であり儒教です。論語は心の道しるべです。
私は論語から「強い優しさ」を学び、それにあこがれました。私が持つ優しさは「弱い偽りの優しさ」でした。いつも人の顔色をうかがい、嫌われるのを極度に心配していました。優しさの源にあるべき、自分の存在がありませんでした。
「強い優しさ」とは、優しさの源に自分がいることです。たとえ人から嫌われても、人のことを思って行動することです。自分を信じることです。人を信じることです。そんな優しさを持っている人を、私は尊敬してやみません。
久しぶりに、論語を読んでみようかなぁ~